ピクシーにはかしこさ技がたくさんある、ショットガンが強い、全体的に威力は低め、などのイメージがあると思いますが、実際に対戦で使える技はどれでしょうか?ここではピクシーの強い技がどれなのか考察します。
なお、強い技を考察するにあたって基本となる考え方はこちらの記事で紹介しています。
ピクシーの技の特徴
ピクシーの技を実際のデータを通して把握していきます。なお、今回は特殊な技である回復は集計対象から除外しています。まずは威力を見ていきます。ピクシーの技の威力の平均は12.5です。全体の平均が22.6なので、これはかなり威力が低いということになります。同じく威力が低かったライガーよりも低いです。なお、これはワースト2で、より威力が低いのはプラントです。消費ガッツを見てみると、ピクシーの平均は17.2です。これは全モンスター中最小です。回復(消費ガッツ50)を除外しているというのもありますが、同じく超必殺技のキスが20ととても低いのも影響していると思います。純粋な技の考察からはやや逸脱しますが、ピクシーはガッツ回復が早いので、技を連発することに関しては最も得意なモンスターと言えるのではないかと思います。ガッツダウンに関しては、ピクシーの平均は13.4です。全体平均が13.3なので、ほとんど変わりません。キスという殺人的なガッツダウン効果を持つ技がある割には、意外にも低いという感じです。
強い技
さて、全体的なデータが分かったところで、強い技を見ていくことにします。
雷
強い技の1つ目は雷です。いきなり命中重視技Aが出てきたので意外かもしれませんが、データで見るとこの技が一番手です。まず、消費ガッツあたりの期待されるダメージ(期待威力/消費)が2.08と、ピクシーの技の中で最大です。ガッツダウン効果も加味した期待効果/消費は2.62で、2位です(1位はキス)。雷の特徴はその命中率の高さと消費ガッツの少なさにあります。命中率は17で、電撃の28よりは少ないですが、かなり高めです。その上で、威力とガッツダウンがなぜか命中重視技Bの電撃と同等です。消費ガッツは13と、電撃の19に比べてだいぶ低いです。この低コスト高命中率というのが合わさって、消費ガッツあたりの期待値が跳ね上がる結果になります。距離は3で出しにくいのは欠点です。
キス
強い技の2つ目はキスです。この技の特徴は何といってもそのガッツダウン効果です。ガッツダウンの値は脅威の60です(全モンスター最高)。この値の高さにより、期待効果/消費が2.85と、ピクシーで最大になります。ただし、相手のガッツがあまり多くないとこの技の良さをあまり発揮できないので、使いどころは難しいかもしれません。なお、距離は1なので発動させやすいです。
体当たり
3つ目は体当たりです。ピクシーの数少ないちから技の1つです。ピクシーの技の中ではダメージが高いので、ショットガンと立ち位置が被るように感じるかもしれません。ただ、期待効果/消費、期待威力/消費ともにショットガンより上です(体当たりは前者が2.34、後者が1.97。ショットガンは前者が2.07、後者が1.78)。この技はショットガンより低コスト、高命中率で、威力が少し下がります。結果、総合力はショットガンより上になる、という技です。ただし、距離が3と出しづらいのが難点です。その点、ショットガンは距離が4で出しやすいです。
弱い技
逆に弱い技も見ていきます。弱い技は使わないようにすることで結果的に戦闘を有利に進めることができます。
ひっかき
1つ目は基本技Aのひっかきです。期待効果/消費が1.61とピクシーの技の中で最低です。ピクシーの中で最低どころか、全モンスターで見ても最低値です。ただし、距離1の技の中では最も消費ガッツが低く、期待威力/消費は最も高くなります。ですので、試合終盤どうしても至近距離でダメージを与えなければならない場面では使うことがあるかもしれません。ただ、本来はこのような技を使わなければならない状況に陥ってしまうこと自体がよろしくないです。
ライトニング
2つ目はライトニングです。こちらの期待効果/消費は1.64と2番目に低いです。おなじみの遠距離攻撃A枠です。威力は21でピクシーの技の中では高めですが、同距離の体当たりが22なので、わずかに低いです。その上で、命中は体当たりより大幅に低く、ガッツダウン効果も低いです。唯一体当たりに勝っているのは消費ガッツですが、わずかに2上回っているだけです。距離3には雷もあるので、この技を使う理由はありません。
炎
3つ目は炎です。距離1のガッツダウン技です。この条件だとキスと立ち位置が被っています。それでいて、威力が5と、なんとキスよりも低いです。この5という値は、回復などの特殊な技を除けば、全モンスターの技の中で最低値です。威力もガッツダウンもキスより低い(威力に至ってはひっかきより低い)ということになると、出番がほとんど出てこないのは容易に想像がつきます。
注目のショットガンは強い技にも弱い技にも当てはまらないという結果になりました。
技一覧
ピクシーの技を一覧で見てみます。比較することでよりよい選択肢が見つかることもあります。
名前 | 種別 | 距離 | タイプ | 消費 | 命中 | 威力 | GD | 期待威力/消費 | 期待効果/消費 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ひっかき | 基本技A | 1 | ちから | 12 | 6 | 7 | 0 | 1.61 | 1.61 |
キック | 基本技B | 2 | ちから | 11 | 0 | 8 | 0 | 1.76 | 1.76 |
雷 | 命中技A | 3 | かしこさ | 13 | 17 | 8 | 5 | 2.08 | 2.62 |
電撃 | 命中技B | 4 | かしこさ | 19 | 28 | 8 | 5 | 1.69 | 2.13 |
気功 | 大ダメージ技A | 2 | かしこさ | 17 | 1 | 11 | 5 | 1.60 | 1.90 |
体当たり | 大ダメージ技B | 3 | ちから | 20 | -11 | 22 | 10 | 1.97 | 2.34 |
炎 | ガッツダウン技A | 1 | かしこさ | 16 | 2 | 5 | 16 | 0.79 | 1.84 |
炎のカベ | ガッツダウン技B | 2 | かしこさ | 21 | -8 | 13 | 31 | 1.21 | 2.42 |
ライトニング | 遠距離技A | 3 | かしこさ | 18 | -20 | 21 | 5 | 1.49 | 1.64 |
ショットガン | 遠距離技B | 4 | かしこさ | 22 | -15 | 25 | 10 | 1.78 | 2.07 |
キス | 超必殺技A | 1 | かしこさ | 20 | -13 | 9 | 60 | 0.75 | 2.85 |
回復 | 超必殺技B | 4 | かしこさ | 50 | -25 | 0 | 0 | 0.00 | 0.00 |
距離別の設定と使用方針
以上の考察から戦い方として以下のような方針を提案します。
- 距離1
- キス。ガッツが溜まっている相手にこの技を当てられれば、かなり戦いは有利になる。
- 距離2
- 炎のカベ。キスほどのガッツダウン効果はいらないというときに。
- 距離3
- 雷。メインの技。試合終盤でよりダメージが欲しい場合は体当たり。
- 距離4
- セーフティに行きたい場合は雷撃。ダメージが欲しいときはショットガン。
終わりに
今回はピクシーの技について考察しました。ピクシーはガッツ回復が早いので、技そのものという視点で見るとレベルは低くなります。強い技が距離3に固まっていて出しづらいというのも難点です。ただし、ガッツダウンを狙う技は近距離、セーフティに行きたい技とダメージを狙いたい技は遠距離と、はっきりとすみわけができています。距離の調整ミスにより狙いと全然異なる技を出してしまう、というケースはある程度防げるかもしれません。こちらの記事が攻略に役立てば幸いです。